忍者ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。







Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

2015年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ

マーチ「プロヴァンスの風」

作曲:田坂直樹






冒頭部分の不安定な立ち上がり方に思いをよせる。

プロヴァンスとは、スペインではなくフランスの南東部の地だ。スペインとイタリアに挟まれた要衝の地にあるため古代ローマ以来、数多くの王国が栄えた。海岸、低めの山、複雑に流れ込む川など変化に富んだ風景が広がる。
スペイン調の暗いマーチかと思いきや、曲の後半は様相がガラリと変わる。面白い作り。どこかさわやかで、哀愁をさそい、異国情緒あふれる曲調だ。

スペインのフラメンコをイメージさせる。この匂い立つ雰囲気を壊してはならない。

重くなってはいけないが、このウエットな雰囲気も残してほしい。



マーチの練習方法は比較的共通している。要はぜい肉をそぎ落として、軽やかにしていくことだ。「ぶわわわわ」を「ティラリララ」と一つ一つ音の輪郭がわかるようにしよう。注意したいのが、「軽くする」=「ペラペラの音で吹く」ではないということ。音の密度は抜けてはいけない。軽やかにスキップするゾウのイメージしてほしい。軽やかな音符にはパンパンに響きが詰まっていなくてはいけないのだ。それにはまず、アーティキュレーションを意識して、音をシャープにしよう。団子状態になっている音符のかたまりをまずは整理しよう。







切るところは切る、つなぐところはつなぐ、山形アクセントは固く、松葉型アクセントは音の響きを意識して音を張る。固い音色のパーカッションメインで仕上げよう。

奏者は全員パーカッションを良く聴くこと。そこまでやってリズムが生きる。パーカッションと低音のリズムセクション主導で何度も練習しよう。リズム感を出したいならシロフォンなど鍵盤楽器主体に音作りをしよう。
スネアドラムは、リムショットを確実にキメて進むこと。リズムが甘いと全体がダレる。

能天気な野球応援風に仕上げないこと。色気のあるノリを演出しよう。

声に出して歌い、全員のタイミングとイメージ統一を図ろう。



参考 「歌う」という練習法の威力




冒頭部分は、唐突な印象がある。リズム感と息の勢いを全員で統一しよう。安定させる鍵は「チャララッ」の打ち込みにかかっている。固く演奏し、安定したリズムを作り出そう。細かい音符が団子にならないよう。ここで、スコアを注意深く見てみよう。同じフレーズが3回繰り返されるパターンが数多く見られるはずだ。冒頭部分など同じフレーズを3回繰り返す時は、注意が必要だ。重要なのは3回目。必ずしも一番大きな音で表現するというわけではないが、音楽的変化が起きることが多い。2回目、1回目で強調しすぎないことだ。





冒頭のフレーズ提示が終わり落ち着いたクラリネット主体のメロディーが流れる。長い音符は音色とハーモニーを丁寧に作ろう。各楽器はスネアドラムを良く聴くこと。次第に楽器の数が増えていくが、あくまでもなめらかにピークまで持っていく。それに対して打ち込み(リズム系)の吹き方はあくまで固く、リズムの打点をハッキリさせよう。あくまでも「軽く」そして「濃く」!指揮者は、音量のバランスをしっかりとること。特に弱音部は注意。力量が試されるポイントだ。

クラリネット→フルート→オーボエの橋渡しは、吹き方の統一を。



木管主体のフレーズ(しっとりと歌う)と金管主体のフレーズ(マルカート)が交互に繰り返される。対比をしっかりと提示することで曲は魅力を増す。低音はどうしても発音の立ち上がりが鈍いので、注意すること。音楽が停滞するし、テンポが高音楽器と分離してしまう。にごりのもとにもなる。



ダイナミクスを意識しないで吹くと、つまらない。音色を変えないで吹いてもつまらない。そういう小さな工夫がバンドの個性を生みだすのだ。世界で一つの自分たちだけの演奏を作らないとつまらない。色彩感豊かに仕上げよう。楽譜には多くの情報がある。「よくわからない」で済まさずに、一つ一つ拾っていこう。






参考 必殺の課題曲攻略法「審査員はココを見る!」


   全日本吹奏楽コンクール全国大会出場のバンドの演奏



PR





Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

「いくら練習しても上達しない、自分は才能がないんじゃないか?」
「あれだけ練習したのに、いいパフォーマンスができない。」
「練習時間と実力が比例していない!」
そう思って練習に身が入らない人はいませんか。

これは、楽器に携わる人のほとんどが感じる不安なのです。

楽器上達を阻むのが以下の2つのポイントです。

1課題を克服する方法が見つからない
2そもそも課題が何かを認識していない


意外と多いのが2の自分の課題が何かを正しく認識していない人です。
おそらくアマチュア奏者の9割が無自覚ですが、このポイントに当てはまっているのです。

繊細で注意深い耳を持っていなければ、このポイントを脱することはできません。
要は、自分に対する音のリサーチ不足なのです。
必要なのは感じ取る心と身体です。

効果的な方法を教えましょう。
それは広い視点を構築することです。


たとえば高い音を出したいという目標があったとします。
視点が狭い奏者であれば、ひたすら息のスピードを上げたり、口を締めあげることで
その課題を攻略しようとするかもしれません。

しかし、それは根本的な解決方法でなく、すぐに新たな壁や弊害を引き起こしてしまいます。
広い視点を持った人間であれば、さまざまなアプローチで自分に合った解決方法を導きだすことができます。
たとえば身体のポジションであったり、息の流れであったり、ベルの向きで合ったり・・・
無限のオプションから適切な奏法を確立することができます。
視野が狭い奏者に比べて、調整できるパロメーターが無限なのです。



実は誰もが楽器にピタリとはまるポイントを持っています。
時間がかかってもかまいません。
さまざまな手段を使ってアプローチしましょう。











Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

カラオケでとにかく盛り上がる曲教えてくれ




HN:
鈴幕府
性別:
非公開
趣味:
吹奏楽、オーケストラ
自己紹介:
楽器歴はトランペット、ユーフォ、ファゴット、オーボエ、アルトサックス。
オーケストラ、心理学、芸術などの要素を取り入れ、新しく本格的な音楽を作る。また、チームワークを大事に一人一人がもっと輝く、情熱を傾ける、感動するための音楽を目指す。吹奏楽の楽しさを伝えます。
2013/01/20 13:08:15