2016/01/10 09:26:59
II スペインの市場で/山本 雅一
パーカッション主体に作り上げる曲
リズムセクションのビート感を損なわずに上品に仕上げよう。 冒頭 パーカッションと木管高音楽器(フルート群)とカチリとハマっていることが重要。 スピート感しかりバランスしかり、こだわるときりがない。 次のサックスから始まる「ブーンブーンブーン・・・」だ。曲を黎明状態の不安定な状態から音楽を引っ張りだして提示する。この勢いがそっくりそのまま曲の原動力、推進力となる。この曲は、短い音符をどのように演奏するかで、曲の色が決まる。 管楽器のブンチャカ、ブンチャカが雑に演奏されると、吉本新喜劇などのコメディー風の仕上がりになること請け合いだ。後は「スコアの縦の線」と「音の形」をひたすらカチリと合わせていく。 打ちこみのトランペットは固く鍵盤の音形に合わせよう。指揮者は交互に吹かせてみよう。意外とこの手の演奏に苦労する奏者は多い。管楽器は打楽器と違い、息を吹き込んでから楽器が完全に鳴るまで少しのタイムラグがある。そのため音の出始めがMAX音量の打楽器の音形に近づけるのに苦労するが、そこは基礎練習の領域。おなかの支えやブレスコントロールをしっかりとした音の発音を練習しよう。
リズムに関しては、もう一点。拍子が変わるところや、アーフタクトでリズムが不安定になりがち。要所要所のピッチも気にしたいが、最初は細かいメトロノーム的刻みで強制的に縦を合わせよう。
曲にメリハリを与えよう
音量変化に敏感になろう。響きを太くするようなうるさくないフォルテ、豊かな響きの保たれたピアノが出来れば、トップのバンドだ。どちらも大量の息による繊細なブレスコントロールが必要。こういうところに日ごろの基礎練習の結果が出る。
「リズムメイン」の場面は固い音色、「歌メイン」の場面は柔らかい音色で
「山形アクセント」は音形を作り、「松葉型アクセント」はしっかりティーッと音を張ることを忘れないこと。
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