2013/04/24 00:42:13
「あの指揮者が楽団の前に立つだけで、バンドの音が変わる」
「指揮者が目をやるだけで、奏者に緊張感、一体感が生まれ、響きが壁のように分厚くなる」
「指揮棒のひと振りでバンドの士気が上がり、鳥肌が立つような高揚感が出る」
そのような指揮者は確かに存在する。
そのような指揮者はいったいどんな魔法を使っているのか?
それは、その指揮者が音楽の持つ「本質」を捉えており、その本質を的確に奏者に伝える「影響力」を持っているということなのである。
ではその音楽の本質とは何かというと、①スコアと②テンポ、③質感
である。
そして、指揮者の影響力とは何かと言うことだが、一言で言うと
「説得力」である。
今回はこの説得力について考えてみたい。
指揮者の説得力とは「奏でられる音」と「論理」から生まれてくる。
「奏でられる音」で指揮者の価値が決定するのは言うまでもない。
当然ながらバンドから奏でられる音が美しいと、説得力があるのだ。
(指揮者としては少しでもバンドがストレスなく音を出せるように、わかりやすい指揮や、ブレスの統一を図る、イメージの統一を図るなどの工夫をしていたりするのだが)
次の「論理」も重要な要素だ。
こうすればこうなるという論理を徹底追及することで、非常に説得力のある文章や指導ができるようになるのである。
「息を十分に吸えていない」
↓
「十分な息が楽器に入っていない」
↓
「音が細く不安定になっていて、ピッチコントロールができていない」
↓
「ピッチが悪い」
このような徹底した論理の道筋を示せば、奏者も指揮者の意向を理解しやすい。
特にアマチュアのバンドでは、かなり具体的な指示が必要になるだろう。
指揮者にとって重要なのは、音源を聞いて、また、実際のバンドの演奏を聞いて、
「今、何が起こっているのか?」
「今、何をすべきなのか」を奏者に的確に伝えることなのである。
そうすることによって
指揮者と奏者の間に強い信頼関係(ラポール)のようなものが生まれ、雰囲気と環境を作るのだ。
指揮者に対するリスペクトや信頼感、畏怖・・・いろんなものが混ざりあった感情が指揮者のオーラを作る。
そして有能な指揮者に共通していえるのは、構想力が極めて高いことだ。
有能な指揮者は、今手がけている音楽の完成形がすでに自分の中にあるので、バンドの向かうべき方向が明確に見えている。
反対に結果が見えていない指揮者が率いると、バンドはどこに向かってよいかわからず低迷する。
完成形が見えているからこそ、ミリ単位の調節ができるのだ。
「指揮者が目をやるだけで、奏者に緊張感、一体感が生まれ、響きが壁のように分厚くなる」
「指揮棒のひと振りでバンドの士気が上がり、鳥肌が立つような高揚感が出る」
そのような指揮者は確かに存在する。
そのような指揮者はいったいどんな魔法を使っているのか?
それは、その指揮者が音楽の持つ「本質」を捉えており、その本質を的確に奏者に伝える「影響力」を持っているということなのである。
ではその音楽の本質とは何かというと、①スコアと②テンポ、③質感
である。
そして、指揮者の影響力とは何かと言うことだが、一言で言うと
「説得力」である。
今回はこの説得力について考えてみたい。
指揮者の説得力とは「奏でられる音」と「論理」から生まれてくる。
「奏でられる音」で指揮者の価値が決定するのは言うまでもない。
当然ながらバンドから奏でられる音が美しいと、説得力があるのだ。
(指揮者としては少しでもバンドがストレスなく音を出せるように、わかりやすい指揮や、ブレスの統一を図る、イメージの統一を図るなどの工夫をしていたりするのだが)
次の「論理」も重要な要素だ。
こうすればこうなるという論理を徹底追及することで、非常に説得力のある文章や指導ができるようになるのである。
「息を十分に吸えていない」
↓
「十分な息が楽器に入っていない」
↓
「音が細く不安定になっていて、ピッチコントロールができていない」
↓
「ピッチが悪い」
このような徹底した論理の道筋を示せば、奏者も指揮者の意向を理解しやすい。
特にアマチュアのバンドでは、かなり具体的な指示が必要になるだろう。
指揮者にとって重要なのは、音源を聞いて、また、実際のバンドの演奏を聞いて、
「今、何が起こっているのか?」
「今、何をすべきなのか」を奏者に的確に伝えることなのである。
そうすることによって
指揮者と奏者の間に強い信頼関係(ラポール)のようなものが生まれ、雰囲気と環境を作るのだ。
指揮者に対するリスペクトや信頼感、畏怖・・・いろんなものが混ざりあった感情が指揮者のオーラを作る。
そして有能な指揮者に共通していえるのは、構想力が極めて高いことだ。
有能な指揮者は、今手がけている音楽の完成形がすでに自分の中にあるので、バンドの向かうべき方向が明確に見えている。
反対に結果が見えていない指揮者が率いると、バンドはどこに向かってよいかわからず低迷する。
完成形が見えているからこそ、ミリ単位の調節ができるのだ。
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2012/12/31 15:32:00
指揮者は棒を振るのがお仕事!
一般に指揮者はそう理解されていますよね!
つまり、指揮者の善し悪しは棒の善し悪しであると考え、バトンテクニック、つまり「棒を振ること」にばかりこだわる人がいます。
どうしたらもっと綺麗に、優雅に、流れるように振れるか…
もちろん、指揮者にとって棒の動きは重要です。
ですが、バトンテクニックしかできない指揮者はいい指揮者ではありません。
いくら綺麗な棒でも、演奏と分離しているような指揮は一流とはいえません。
さらに、バンドを無視して自らのパーフォーマンスに終始している指揮者は滑稽です。
指揮者が音楽を作っているとはいいがたい。
どうすれば、指揮者とバンドが一体化して、指揮者の棒にからみつくような演奏ができるのでしょうか?
それには、さまざまな方法があり、指揮者の天性の才能やカリスマ性から来ている部分もあると思います。
その要素が、気が遠くなるほど鍛錬、努力、試行錯誤の末に習得したものだとすると、言葉で説明することができない要素かもしれません。
いわゆる表面上のマネだけでは到底たどり着けないものもあるでしょう。
結論から言うと、指揮者に必要な要素を一言で言い表すことは不可能です。
だからこそ音楽は奥深いと思うのですが・・・
それでも、あえてアドバイスするとすれば・・・
たとえばどうしても発音のタイミングが合わないとき、奏者同士でリズム感がかけ離れているとき、音色が異なるとき・・・
よく指導者が指導するための言葉があります。
それは
「お互いのブレスを合わせて吹きなさい」
このポイントを守るだけで、驚く程アンサンブル能力が向上します。
管楽器奏者はブレスを大切にします。
指揮者はそれ以上にブレスを大切にしなければいけません。
一度プロの指揮者がレッスンをしている現場を見たことがあります。
そのとき、興味深かったのが棒を使わずブレスだけで指揮をしているのを見たときです。
曲が始まるとき最初のきっかけを、指揮者がバンドに指示をします。
あとはすべて指揮者のブレスで曲が演奏されました。
しかも、曲想によって全く指揮者のブレスが違いました。
このことは指揮者にとってブレスがいかに重要であるかを物語っています。
「呼吸を合わせる」という言葉がありますね。
アンサンブルコンテストで、互いの顔を見てブレスを感じながら吹いてる光景をよく見ます。
お互いのアイコンタクトや体の動きで、呼吸を合わせようとしているのです。
これは大編成のバンドになっても同じことです。
指揮者のブレスとバンドの全員(パーカッションも)のブレスを合わせる(感じる)
そうすることがバンド全員で巨大なアンサンブルを作り出すのです。
この事を指揮者と管楽器奏者は是非知っておいてください!
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