2015/02/07 19:04:12
2015年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ
マーチ「プロヴァンスの風」
作曲:田坂直樹


冒頭部分の不安定な立ち上がり方に思いをよせる。
プロヴァンスとは、スペインではなくフランスの南東部の地だ。スペインとイタリアに挟まれた要衝の地にあるため古代ローマ以来、数多くの王国が栄えた。海岸、低めの山、複雑に流れ込む川など変化に富んだ風景が広がる。
スペイン調の暗いマーチかと思いきや、曲の後半は様相がガラリと変わる。面白い作り。どこかさわやかで、哀愁をさそい、異国情緒あふれる曲調だ。
スペインのフラメンコをイメージさせる。この匂い立つ雰囲気を壊してはならない。
重くなってはいけないが、このウエットな雰囲気も残してほしい。
マーチの練習方法は比較的共通している。要はぜい肉をそぎ落として、軽やかにしていくことだ。「ぶわわわわ」を「ティラリララ」と一つ一つ音の輪郭がわかるようにしよう。注意したいのが、「軽くする」=「ペラペラの音で吹く」ではないということ。音の密度は抜けてはいけない。軽やかにスキップするゾウのイメージしてほしい。軽やかな音符にはパンパンに響きが詰まっていなくてはいけないのだ。それにはまず、アーティキュレーションを意識して、音をシャープにしよう。団子状態になっている音符のかたまりをまずは整理しよう。
切るところは切る、つなぐところはつなぐ、山形アクセントは固く、松葉型アクセントは音の響きを意識して音を張る。固い音色のパーカッションメインで仕上げよう。
奏者は全員パーカッションを良く聴くこと。そこまでやってリズムが生きる。パーカッションと低音のリズムセクション主導で何度も練習しよう。リズム感を出したいならシロフォンなど鍵盤楽器主体に音作りをしよう。
スネアドラムは、リムショットを確実にキメて進むこと。リズムが甘いと全体がダレる。
能天気な野球応援風に仕上げないこと。色気のあるノリを演出しよう。
声に出して歌い、全員のタイミングとイメージ統一を図ろう。
冒頭部分は、唐突な印象がある。リズム感と息の勢いを全員で統一しよう。安定させる鍵は「チャララッ」の打ち込みにかかっている。固く演奏し、安定したリズムを作り出そう。細かい音符が団子にならないよう。ここで、スコアを注意深く見てみよう。同じフレーズが3回繰り返されるパターンが数多く見られるはずだ。冒頭部分など同じフレーズを3回繰り返す時は、注意が必要だ。重要なのは3回目。必ずしも一番大きな音で表現するというわけではないが、音楽的変化が起きることが多い。2回目、1回目で強調しすぎないことだ。
冒頭のフレーズ提示が終わり落ち着いたクラリネット主体のメロディーが流れる。長い音符は音色とハーモニーを丁寧に作ろう。各楽器はスネアドラムを良く聴くこと。次第に楽器の数が増えていくが、あくまでもなめらかにピークまで持っていく。それに対して打ち込み(リズム系)の吹き方はあくまで固く、リズムの打点をハッキリさせよう。あくまでも「軽く」そして「濃く」!指揮者は、音量のバランスをしっかりとること。特に弱音部は注意。力量が試されるポイントだ。
クラリネット→フルート→オーボエの橋渡しは、吹き方の統一を。
木管主体のフレーズ(しっとりと歌う)と金管主体のフレーズ(マルカート)が交互に繰り返される。対比をしっかりと提示することで曲は魅力を増す。低音はどうしても発音の立ち上がりが鈍いので、注意すること。音楽が停滞するし、テンポが高音楽器と分離してしまう。にごりのもとにもなる。
ダイナミクスを意識しないで吹くと、つまらない。音色を変えないで吹いてもつまらない。そういう小さな工夫がバンドの個性を生みだすのだ。世界で一つの自分たちだけの演奏を作らないとつまらない。色彩感豊かに仕上げよう。楽譜には多くの情報がある。「よくわからない」で済まさずに、一つ一つ拾っていこう。
マーチ「プロヴァンスの風」
作曲:田坂直樹
冒頭部分の不安定な立ち上がり方に思いをよせる。
プロヴァンスとは、スペインではなくフランスの南東部の地だ。スペインとイタリアに挟まれた要衝の地にあるため古代ローマ以来、数多くの王国が栄えた。海岸、低めの山、複雑に流れ込む川など変化に富んだ風景が広がる。
スペイン調の暗いマーチかと思いきや、曲の後半は様相がガラリと変わる。面白い作り。どこかさわやかで、哀愁をさそい、異国情緒あふれる曲調だ。
スペインのフラメンコをイメージさせる。この匂い立つ雰囲気を壊してはならない。
重くなってはいけないが、このウエットな雰囲気も残してほしい。
マーチの練習方法は比較的共通している。要はぜい肉をそぎ落として、軽やかにしていくことだ。「ぶわわわわ」を「ティラリララ」と一つ一つ音の輪郭がわかるようにしよう。注意したいのが、「軽くする」=「ペラペラの音で吹く」ではないということ。音の密度は抜けてはいけない。軽やかにスキップするゾウのイメージしてほしい。軽やかな音符にはパンパンに響きが詰まっていなくてはいけないのだ。それにはまず、アーティキュレーションを意識して、音をシャープにしよう。団子状態になっている音符のかたまりをまずは整理しよう。
切るところは切る、つなぐところはつなぐ、山形アクセントは固く、松葉型アクセントは音の響きを意識して音を張る。固い音色のパーカッションメインで仕上げよう。
奏者は全員パーカッションを良く聴くこと。そこまでやってリズムが生きる。パーカッションと低音のリズムセクション主導で何度も練習しよう。リズム感を出したいならシロフォンなど鍵盤楽器主体に音作りをしよう。
スネアドラムは、リムショットを確実にキメて進むこと。リズムが甘いと全体がダレる。
能天気な野球応援風に仕上げないこと。色気のあるノリを演出しよう。
声に出して歌い、全員のタイミングとイメージ統一を図ろう。
冒頭部分は、唐突な印象がある。リズム感と息の勢いを全員で統一しよう。安定させる鍵は「チャララッ」の打ち込みにかかっている。固く演奏し、安定したリズムを作り出そう。細かい音符が団子にならないよう。ここで、スコアを注意深く見てみよう。同じフレーズが3回繰り返されるパターンが数多く見られるはずだ。冒頭部分など同じフレーズを3回繰り返す時は、注意が必要だ。重要なのは3回目。必ずしも一番大きな音で表現するというわけではないが、音楽的変化が起きることが多い。2回目、1回目で強調しすぎないことだ。
冒頭のフレーズ提示が終わり落ち着いたクラリネット主体のメロディーが流れる。長い音符は音色とハーモニーを丁寧に作ろう。各楽器はスネアドラムを良く聴くこと。次第に楽器の数が増えていくが、あくまでもなめらかにピークまで持っていく。それに対して打ち込み(リズム系)の吹き方はあくまで固く、リズムの打点をハッキリさせよう。あくまでも「軽く」そして「濃く」!指揮者は、音量のバランスをしっかりとること。特に弱音部は注意。力量が試されるポイントだ。
クラリネット→フルート→オーボエの橋渡しは、吹き方の統一を。
木管主体のフレーズ(しっとりと歌う)と金管主体のフレーズ(マルカート)が交互に繰り返される。対比をしっかりと提示することで曲は魅力を増す。低音はどうしても発音の立ち上がりが鈍いので、注意すること。音楽が停滞するし、テンポが高音楽器と分離してしまう。にごりのもとにもなる。
ダイナミクスを意識しないで吹くと、つまらない。音色を変えないで吹いてもつまらない。そういう小さな工夫がバンドの個性を生みだすのだ。世界で一つの自分たちだけの演奏を作らないとつまらない。色彩感豊かに仕上げよう。楽譜には多くの情報がある。「よくわからない」で済まさずに、一つ一つ拾っていこう。
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