2014/09/04 02:05:05
第62回全日本吹奏楽コンクールが2014年10月26日(日) 名古屋国際会議場にて開催される。

関西代表に勝ち上がったのは「淀川工科高等学校」と「大阪桐蔭高等学校」だ。
大阪桐蔭高等学校は、今、ノリにのっている。

高校野球での2年ぶり4度目の優勝を果たし、吹奏楽でもキッチリ優勝を狙いにきている。
文武両道を体現する、なかなか骨のある高校だ。
さすがは名門吹奏楽部と称されることが多いが、意外と歴史は浅い。
創部は2005年。
1年目にして関西吹奏楽コンクールに金賞獲得。
翌年には、全日本吹奏楽コンクールに関西代表として初出場銀賞
その後、3年連続で全国大会金賞という活躍ぶり。
もはやレジェンドだ。
伝統とはなんぞやと首をかしげたくなる。
この非凡さは、吹奏楽の指導にあたった経験のあるものなら誰でもわかるだろう。

強さの秘密の一つは、部員たちを取り巻く環境にある。
「三類吹奏楽コース」という独自のシステムだ。
これは授業カリキュラムと部活動を連動させるといったものだ。
練習環境も整っておりコンクールを想定した最高品質のホールや、大きいマーチンググラウンドなど、学校が完全にバックアップ体制をとり、生徒は音楽に専念しやすい。
またパート練習等では、頻繁にプロのレッスンを実施している。
そのたびに「宿題」として自分たちの課題を認識させ、日を追ってステップアップしていく。
生徒が音楽に専念しやすいシステムがこれでもかというぐらいに、張り巡らせているのだ。
部員数も多く、12月現在で来年の入部を締め切ってしまうほどの充実ぶり。
だが、人数の多いクラブならば数多くあるし、部員数が少なくても素晴らしい演奏を聴かせるバンドは無数にある。
やはり、これほどの輝かしい成績をおさめるには、それ相応の努力が必要だ。
さぞスパルタ式の厳しい指導が日々繰り広げられているんだろう ・・・
と思いきや、実際の部活はいたって和気あいあいとした雰囲気。
そして何といっても2年目で全国に導いた顧問の梅田隆司先生が大きい。
生徒いわく、梅田先生は怒ることもなく優しいらしい。
先生本人も「別に怒ってもしょうがない」といった感じ。
だがいったん合奏になると全国にかける思いは強く、棒の先に音楽が集まっていく。
おそらく先生の指導が合理的で理にかなっているのだろう。
生徒一人一人に寄り添うスタンスで、どうもバンドのスタイルに合っている。
しかし、やはりそれだけでは短期間で、日本一のバンドになるのは難しい。
この学校の1番の特徴は入ったばかりの新人を、ほんの1か月程度で舞台に上げてしまう驚くべき育成能力だ。いろんなやり方でやってきた子たちを、短期間で仕込むのは至難の業だ。
その育成力の鍵は、「歌」にある。
梅田先生は、歌う吹奏楽を実践しており、その名の通り合奏練習では、生徒も先生も熱唱しながら指導をする。
吹奏楽に歌を取り入れる方法は、むしろ一般的だが、この学校ほど歌をメインとして取り入れる学校は少ない。
音楽の根底に常に歌があるのだ。
そのまま演奏会で使用できるレベルにまで歌の練習をする。楽器と歌との境界をあいまいなものにしている。レミゼラブルなど演奏と歌がセットになっているようなオペラチックな曲を多用しているようだ。
地味ではあるが、効果的な練習法なのだ。
サウンドが、あの人数でも非常にまろやかで、そして出るところはスカーンとシャープに出てきている。そのコントラストは非常に素晴らしい。明らかに豊かなサウンドがバンドの実力を押し上げている。歌う練習方法が非常に大きな影響を与えているのだ。
<参考> 「歌」と「楽器」はリンクしている。
思うに、「歌う」ことによって音楽のイメージを部員全員で共有することが容易になる。
入部して1日目の楽器未経験者であっても、歌うことはできる。
意思統一をすませ、先に耳を鍛え上げてしまえば、あとは個人練習でひたすら技術を身につけていけばいい。
共有したイメージにどれだけ迫れるかという個人との戦いになる。
強豪校の戦略はシンプルだ。
歌で磨いた音楽性存分に感じに行こう。
関西代表に勝ち上がったのは「淀川工科高等学校」と「大阪桐蔭高等学校」だ。
大阪桐蔭高等学校は、今、ノリにのっている。
高校野球での2年ぶり4度目の優勝を果たし、吹奏楽でもキッチリ優勝を狙いにきている。
文武両道を体現する、なかなか骨のある高校だ。
さすがは名門吹奏楽部と称されることが多いが、意外と歴史は浅い。
創部は2005年。
1年目にして関西吹奏楽コンクールに金賞獲得。
翌年には、全日本吹奏楽コンクールに関西代表として初出場銀賞
その後、3年連続で全国大会金賞という活躍ぶり。
もはやレジェンドだ。
伝統とはなんぞやと首をかしげたくなる。
この非凡さは、吹奏楽の指導にあたった経験のあるものなら誰でもわかるだろう。
強さの秘密の一つは、部員たちを取り巻く環境にある。
「三類吹奏楽コース」という独自のシステムだ。
これは授業カリキュラムと部活動を連動させるといったものだ。
練習環境も整っておりコンクールを想定した最高品質のホールや、大きいマーチンググラウンドなど、学校が完全にバックアップ体制をとり、生徒は音楽に専念しやすい。
またパート練習等では、頻繁にプロのレッスンを実施している。
そのたびに「宿題」として自分たちの課題を認識させ、日を追ってステップアップしていく。
生徒が音楽に専念しやすいシステムがこれでもかというぐらいに、張り巡らせているのだ。
部員数も多く、12月現在で来年の入部を締め切ってしまうほどの充実ぶり。
だが、人数の多いクラブならば数多くあるし、部員数が少なくても素晴らしい演奏を聴かせるバンドは無数にある。
やはり、これほどの輝かしい成績をおさめるには、それ相応の努力が必要だ。
さぞスパルタ式の厳しい指導が日々繰り広げられているんだろう ・・・
と思いきや、実際の部活はいたって和気あいあいとした雰囲気。
そして何といっても2年目で全国に導いた顧問の梅田隆司先生が大きい。
生徒いわく、梅田先生は怒ることもなく優しいらしい。
先生本人も「別に怒ってもしょうがない」といった感じ。
だがいったん合奏になると全国にかける思いは強く、棒の先に音楽が集まっていく。
おそらく先生の指導が合理的で理にかなっているのだろう。
生徒一人一人に寄り添うスタンスで、どうもバンドのスタイルに合っている。
しかし、やはりそれだけでは短期間で、日本一のバンドになるのは難しい。
この学校の1番の特徴は入ったばかりの新人を、ほんの1か月程度で舞台に上げてしまう驚くべき育成能力だ。いろんなやり方でやってきた子たちを、短期間で仕込むのは至難の業だ。
その育成力の鍵は、「歌」にある。
梅田先生は、歌う吹奏楽を実践しており、その名の通り合奏練習では、生徒も先生も熱唱しながら指導をする。
吹奏楽に歌を取り入れる方法は、むしろ一般的だが、この学校ほど歌をメインとして取り入れる学校は少ない。
音楽の根底に常に歌があるのだ。
そのまま演奏会で使用できるレベルにまで歌の練習をする。楽器と歌との境界をあいまいなものにしている。レミゼラブルなど演奏と歌がセットになっているようなオペラチックな曲を多用しているようだ。
地味ではあるが、効果的な練習法なのだ。
サウンドが、あの人数でも非常にまろやかで、そして出るところはスカーンとシャープに出てきている。そのコントラストは非常に素晴らしい。明らかに豊かなサウンドがバンドの実力を押し上げている。歌う練習方法が非常に大きな影響を与えているのだ。
<参考> 「歌」と「楽器」はリンクしている。
思うに、「歌う」ことによって音楽のイメージを部員全員で共有することが容易になる。
入部して1日目の楽器未経験者であっても、歌うことはできる。
意思統一をすませ、先に耳を鍛え上げてしまえば、あとは個人練習でひたすら技術を身につけていけばいい。
共有したイメージにどれだけ迫れるかという個人との戦いになる。
強豪校の戦略はシンプルだ。
歌で磨いた音楽性存分に感じに行こう。
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2014/05/13 22:21:22
「斎太郎節」の主題による幻想/合田 佳代子
全国吹奏楽コンクール2014年 課題曲Ⅲ
宮城県の民謡を題材とした曲だ。陸前高田に伝わる歌がその源流にあるらしい。 斎太郎は、掛け声「サイドヤラ」から来ている、ただの当て字だ。別に特別な由来があるわではないが、何と素朴な歌だろうか。この曲には2つの傾向がある。陰と陽。緩やかな部分とスピード感あふれる部分だ。メリハリを効かせ雰囲気を変えよう。曲に奥行きが出る。 冒頭や中間部の緩やかな速度の場面は、日本の民謡風を表現する。表拍を重く感じるのがコツだ。 一方の速い場面は、ポップス風に表現する。裏拍からの16分音符、シンコペーションを歯切れよく吹こう。
この曲、構造は意外とシンプルだ。少人数でも十分曲になる。日本的な独特のフレーズ回しを研究しよう。といっても演歌風になってはいけない。テンポを揺らしたりせず、メトロノームどうり演奏すること。歌合奏が意外と功を奏しそうな曲だと思う。ゆっくりしたところで発音が甘くならないように。テンポがあがって雑にならないように。シャープなキレの良さと美しい響きをキープすること。鍵を握るのはスネアドラムか。パーカッションとカチリと組み合うような音形も意識しなければどんくさい演奏になる。
斎太郎節の主題による幻想:徹底分析
[前奏部分]
冒頭は発音が不明瞭にならないようにしよう。「プゥワアン」と出てしまってはいけない。明かりが静かに灯るように、アクセントの付いていない自然だがクリアな発音を心がけよう。 オーボエなどの音の立ち上がりが良すぎる楽器は息を流さずタンギングをして、息を押し込んでいく「トゥ、フウウ」といった発音を試してみよう。チューバなど低音楽器は、力強く演奏しよう!特に低音は弱く聞こえがち。低音に向かってクレッシェンドをするつもりで響きを増していこう。特に、2小節目の3連譜で音が萎えてしまわないように!フェルマータまで緊張感のある音を。とはいえ、音をつぶしてしまってはいけない。ここは、冒頭部分の曲の黎明期。慎重に、美しく演奏しよう。
[A]
良い音、良い音程で、まず良い響きを作ること。分厚く、素朴なフレーズを磨きあげよう。次第にこの曲の魅力がにじみ出てくる。木管楽器はピッチに注意だ。9小節目からは、アルト、オーボエ、クラリネットは情感たっぷり朗々と歌おう。同じフレーズ同士でアーティキュレーションを統一しよう。フレーズがスッキリ聞こえるはずだ。特にユーフォニウムは、木管やトランペットのようにシャープなアーティキュレーションに合わせよう。
[B]
アーティキュレーションを正確に演奏すること。シンコペーションのまん中にあたる4分音符は少し強調すると躍動感が出る。チューバ、ユーフォなどの小節頭の8分音符は、音形で勢いを作ろう。アルトは、低音域になるが反応良く吹くこと。これらは、発音が遅れて聞こえがちな楽器なので注意。また、決してフレーズ感を大事にして音符が一つ一つバラバラの単発打ち込みにようにならないようにしよう。フレーズ感がイマイチわからなければ、音符をすべてスラーでつなげて吹いてみるといい。いくつかの音符がまとまってフレーズに聞こえるはずだ。テンポ感が合わないときは、スネアドラムをよく聞くこと。
[C]
mpになって音量が落ちるが、響きとスタッカートの音形はキープしよう。4小節目8小節目に出てくるバスクラなどの4分音符も鋭く吹くようにしよう。7小節目のアルト、15小節目のアルト、テナーは、それまでの流れを壊さないように、フレーズに乗っかろう
[E]
伴奏の4分音符は、スタッカートが付いているが短くなりすぎず響きを残す。付点8分音符と次の16分音符の間にしっかりとしたスキマを空けること。「チャーーチャラ」ではなく「チャーンッ!チャラ」だ。トロンボーンとユーフォのフレーズもスラーの切れ目できちんと音を切り、クリアな発音をすること。101小節目からは和声進行を意識しよう。
[F]
107小節目の3連符では最初の低音が聞こえにくいのできちんと頭の音を鳴らそう。息をしっかり入れて音を狙おう。
[G]
ここからは、音程に注意 [I] フレーズ感を感じながら演奏しよう。
[J]
Kに入る1拍前185小節目で十分に音量を下げること。sub.mfを守ろう。ちなみにこのsub.mfの前ではブレスはとらない方がよい。そのあとの長いクレッシェンドを意識しよう。
[K]
クラリネット1st等が受け持つメロディーは4分音符が短くならないように注意しよう。 終わり3小節のfffは倍音がくっきり聞こえるような濃い響きのある演奏で 最後の8分音符は、和声感が崩れないように。
全国吹奏楽コンクール2014年 課題曲Ⅲ
宮城県の民謡を題材とした曲だ。陸前高田に伝わる歌がその源流にあるらしい。 斎太郎は、掛け声「サイドヤラ」から来ている、ただの当て字だ。別に特別な由来があるわではないが、何と素朴な歌だろうか。この曲には2つの傾向がある。陰と陽。緩やかな部分とスピード感あふれる部分だ。メリハリを効かせ雰囲気を変えよう。曲に奥行きが出る。 冒頭や中間部の緩やかな速度の場面は、日本の民謡風を表現する。表拍を重く感じるのがコツだ。 一方の速い場面は、ポップス風に表現する。裏拍からの16分音符、シンコペーションを歯切れよく吹こう。
この曲、構造は意外とシンプルだ。少人数でも十分曲になる。日本的な独特のフレーズ回しを研究しよう。といっても演歌風になってはいけない。テンポを揺らしたりせず、メトロノームどうり演奏すること。歌合奏が意外と功を奏しそうな曲だと思う。ゆっくりしたところで発音が甘くならないように。テンポがあがって雑にならないように。シャープなキレの良さと美しい響きをキープすること。鍵を握るのはスネアドラムか。パーカッションとカチリと組み合うような音形も意識しなければどんくさい演奏になる。
斎太郎節の主題による幻想:徹底分析
[前奏部分]
冒頭は発音が不明瞭にならないようにしよう。「プゥワアン」と出てしまってはいけない。明かりが静かに灯るように、アクセントの付いていない自然だがクリアな発音を心がけよう。 オーボエなどの音の立ち上がりが良すぎる楽器は息を流さずタンギングをして、息を押し込んでいく「トゥ、フウウ」といった発音を試してみよう。チューバなど低音楽器は、力強く演奏しよう!特に低音は弱く聞こえがち。低音に向かってクレッシェンドをするつもりで響きを増していこう。特に、2小節目の3連譜で音が萎えてしまわないように!フェルマータまで緊張感のある音を。とはいえ、音をつぶしてしまってはいけない。ここは、冒頭部分の曲の黎明期。慎重に、美しく演奏しよう。
[A]
良い音、良い音程で、まず良い響きを作ること。分厚く、素朴なフレーズを磨きあげよう。次第にこの曲の魅力がにじみ出てくる。木管楽器はピッチに注意だ。9小節目からは、アルト、オーボエ、クラリネットは情感たっぷり朗々と歌おう。同じフレーズ同士でアーティキュレーションを統一しよう。フレーズがスッキリ聞こえるはずだ。特にユーフォニウムは、木管やトランペットのようにシャープなアーティキュレーションに合わせよう。
[B]
アーティキュレーションを正確に演奏すること。シンコペーションのまん中にあたる4分音符は少し強調すると躍動感が出る。チューバ、ユーフォなどの小節頭の8分音符は、音形で勢いを作ろう。アルトは、低音域になるが反応良く吹くこと。これらは、発音が遅れて聞こえがちな楽器なので注意。また、決してフレーズ感を大事にして音符が一つ一つバラバラの単発打ち込みにようにならないようにしよう。フレーズ感がイマイチわからなければ、音符をすべてスラーでつなげて吹いてみるといい。いくつかの音符がまとまってフレーズに聞こえるはずだ。テンポ感が合わないときは、スネアドラムをよく聞くこと。
[C]
mpになって音量が落ちるが、響きとスタッカートの音形はキープしよう。4小節目8小節目に出てくるバスクラなどの4分音符も鋭く吹くようにしよう。7小節目のアルト、15小節目のアルト、テナーは、それまでの流れを壊さないように、フレーズに乗っかろう
[E]
伴奏の4分音符は、スタッカートが付いているが短くなりすぎず響きを残す。付点8分音符と次の16分音符の間にしっかりとしたスキマを空けること。「チャーーチャラ」ではなく「チャーンッ!チャラ」だ。トロンボーンとユーフォのフレーズもスラーの切れ目できちんと音を切り、クリアな発音をすること。101小節目からは和声進行を意識しよう。
[F]
107小節目の3連符では最初の低音が聞こえにくいのできちんと頭の音を鳴らそう。息をしっかり入れて音を狙おう。
[G]
ここからは、音程に注意 [I] フレーズ感を感じながら演奏しよう。
[J]
Kに入る1拍前185小節目で十分に音量を下げること。sub.mfを守ろう。ちなみにこのsub.mfの前ではブレスはとらない方がよい。そのあとの長いクレッシェンドを意識しよう。
[K]
クラリネット1st等が受け持つメロディーは4分音符が短くならないように注意しよう。 終わり3小節のfffは倍音がくっきり聞こえるような濃い響きのある演奏で 最後の8分音符は、和声感が崩れないように。