忍者ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。







Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

うーん。何から手をつけていいやら・・・

とりあえず、テンポを落として曲の構造を理解してもらうことから始めるか。

指揮見る余裕もなさそうだし。

久しぶりに棒鳴らすか。

各パートのスピード感やフレージングが合えば、全体的なもっさり感もマシになるだろ。



うーん。それにしてもアティキレーションが甘い。

音符と音符がひっついて塊になっとる。

この際、基礎練習に盛り込んで徹底的にやったほうがいいのか?



トロンボーン、若干鳴らしすぎ注意報だな。

ボーンの音だけ浮いてる。ブレンドしてない。バランスもおかしい。

なにより気張りすぎて音がノイジーだ。

それに、そんな吹き方したら後半までもたないだろう。


高音楽器の音が弱冠痛い・・・

もっとマイルドに吹けないものか?

どうも息の早さが速すぎて、楽器の汚い部分ばかり目立つ。


金管と木管の音があわない。




濁るなあここのサウンド・・・

どの楽器もかなり不安定なピッチだ。

個人プレー率高い・・・

もっと周りの音を聞いてくれ!

いやむしろベルリン・フィルを聞け!

天才中の天才と呼ばれたスタープレイヤー達の集団で、あの驚異の
アンサンブル能力!

あ、オケの曲はこないだ聞かせたんだっけ・・・なんかリアクション薄かったな。




うーん。メロディーが埋もれがちだな。ここ。

ああ、人数が少ないのか・・・

ユーフォ足しとくか。

低音の輪郭がイマイチだな・・・

バストロンボーン足しとくか?どうなる?

おお!?意外にすごい!

むちゃくちゃ上手いチューバがいるみたいだ!




ここは徐々にクレッシェンドするよりも、段階的にクレッシェンドする方が面白いな。

ここは、チューバ、ブレスのタイミング分けてみよう。

ここはオーケストラ的な音が欲しいんだ。

いやしかし、ここのサウンド決まれば、鳥肌もんだろう。




ソロ心配だな・・・大丈夫か?ま、時間はあるしなんとかなるか・・・

なんとかなる・・・木管はなんとかなる。

パートリーダーの子が全部仕切ってやってくれるはず。

金管は・・・

先生を呼ぼう。

今月は、レッスンとセクション合奏で金管強化月間にしよう。

金管が変われば、劇的にバンドのサウンドが変わる。

きっと全国金賞バンドに負けない仕上がりになるはず!

見える!満員のお客さんの惜しみない拍手と、アンコールの声!



合奏終わったら、もう一回、東京佼成研究しよう・・・
PR





Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...


この曲は基本的に同じ主題が何度も何度も繰り返される。

湊かなえ原作の映画「告白」で覚えがある方も多いであろう、あのフレーズである。

どこかおさまりの悪い不自然さを内包した旋律がほのかに緊迫感を香らせる、このフレーズ...

そこにえも言われぬ滑稽なエッセンスを加えたような不思議な主題である。



しかし、この主題、繰り返されるごとに、その表情を一変させる。

曲全体から臭う、まるでサーカスのような見世物感
要求されるパフォーマンスの難易度はどれも高く、容赦ない。
ソロ、ソリでつないでいく綱渡り感は、ボレロのそれをも思わせる。



曲が始まり、まずは軍隊調の一糸乱れぬ曲芸フレーズ。
豪華絢爛!

まずは勇ましくそのフレーズを耳に焼き付けるように巨大ユニゾンで華々しく始まる!


そしてファゴットのただならぬ雰囲気。
仮面の奥に狂気を隠したオーボエが誘う。


ダブルリードカップルの幾何学的フレージングにより、不可思議な迷宮へと続く扉が開く

ちなみにファゴット、オーボエはこの曲にとって、旅先案内人のような役割である。
要所要所で顔を覗かせ、音楽の色を変える。いや、曲のさらなる深みへと誘うのだ。

一言で言うと、滅茶苦茶おいしい。

どちらかといえば、吹奏楽部的には日陰者とは言わないまでも、縁の下の力持ち的な扱いを受けがちな両者にとっては、狂気乱舞して喜ぶような曲だ。

いや、両者共そんなタイプではないかもしれない。

顔には出さず、密かにニヤニヤしながら黙々とソリの腕を磨くといったところか・・・
ある種、異色の者たち。吹奏楽の「はぐれメタル的存在」な彼らである。




そして、何といってもこの曲の本体である、真のカオス、複雑怪奇さが爆発するのが、低音ユニゾンの後のファゴットのソリであろう。

聞きなれない奇妙な音の雰囲気に思わず身を乗り出させてしまう。

魔法にかけられるが如く忍び寄る何とも言い難いオーラ!
屈折したトリル





音楽的力点はそこから突如として熱を帯びてくる。

そのあとのオーボエ、サックスの歌うこと歌うこと。

そこへ突然にしてリズミカルなバスクラが現れる!木管低音が冴える!キレがいい。明確な音の輪郭だけを残し、竜巻のように次々に楽器を巻き込んでいく。


そして、遂に音楽力点が限界を超えて金管楽器郡が吠える!魅せる!
中国雑技団のような、際どいお玉じゃくしの群れで一撃、二撃、三撃!!
とどめのホルン!はさすがに最終到着地点の趣がある。




しかし、音楽的体力はまだ全然尽きてない。

やる気まんまんである!さらに奥地へ狂気の本体へと潜り込ませる。



鐘が鳴り、真っ暗な嵐の空を思わせるフレーズ

悲壮感、孤独感を含んだ退廃的ムード
それが次第に晴れていく

晴れた先に、かすかに見えるは、巨大なエネルギを含んだ優しいフレーズ。

これは、カオスな暗闇の最下層で、香るイングリッシュホルン!


美しい。神々しいまでに美しい。

完璧だ。

そして曲は急速にクライマックスへと向かう!
パーカッションによる主題の再現。
凄まじい集中力が生み出す、この緊張感である!!

そのキンキンに張り詰めたテンションのまま、冒頭の主題が再び再現され、曲は最後の輝きを放つ!

その様はまるで歌舞伎のはや着替えのように、魅惑的



極彩色に溢れた絵巻物のようなこの曲。

これを吹奏楽でやるとは、いや、吹奏楽だから出来るのかもしれない。

なかなかの珍品。
レアだけど有名という存在自体もカオスな一曲。

是非一度。







Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

カラオケでとにかく盛り上がる曲教えてくれ




HN:
鈴幕府
性別:
非公開
趣味:
吹奏楽、オーケストラ
自己紹介:
楽器歴はトランペット、ユーフォ、ファゴット、オーボエ、アルトサックス。
オーケストラ、心理学、芸術などの要素を取り入れ、新しく本格的な音楽を作る。また、チームワークを大事に一人一人がもっと輝く、情熱を傾ける、感動するための音楽を目指す。吹奏楽の楽しさを伝えます。
2013/01/20 13:08:15