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今まで吹奏楽に関する技術的なアプローチをたくさん紹介してきました。



このブログの記事は、あるひとりの偉大な指揮者の吹奏楽に関する姿勢を基本ベースに、世界的指揮者や、今までにお会いしてきた多くの指揮者、指導者の意見を肉付けしたものをわたしの独善的解釈で編集しなおした形になっています。



つまりは、このブログも、挑戦的な試みのひとつで、万人にとってベストの方法かと聞かれると、決してそうでないと言わなければなりません。







とはいえ、記事の中には、基本的なこと(特に楽器を初めて間もないような初心者向けの記事)から、高度な一流サウンドを作るためのヒントを散りばめておきました。



必ずあなたたちが、音楽の道を進む上での道しるべとなるはずです。









さて、今回は少しそのような方向性からは別の角度で、音楽の感動を分析してみたいと思います。





人はなぜ、音楽に感動するのか?




先に答えを言うと、感動を作り出す引き金になっているのは、

①「その音楽がどれほど観客の記憶にリンクしているかの度合い」

②「本能的な刷り込み」

③「空想世界をリアルに感じさせるか」


の3つです。
 
 
 




 
この中でも最も感動に結びつきやすい①の「記憶要因」について説明します。








そもそも現実的な話をすると、音楽なんて所詮は「空気の振動」なのです。







それでも、それに感動する人がいる。







その音楽の感動は、観客自身の記憶が作り上げているものだからなのです。



童謡のふるさとを聞いて、懐かしくなるのは、田舎の風景や、自分が幼かった頃の風景の記憶とがんじがらめに関連付けされているからなのです。



これはいわば刷り込みです。



ある音楽を聴いた瞬間に昔の記憶を思い出し、感情がぐっとこみ上げてくる。

これは、大脳皮質にしまい込まれた過去の記憶を引っ張り出すと同時に、感情を司る脳の扁桃体も刺激され、心を揺さぶるのです。


ドラマのテーマ曲は、ドラマの感動的、印象的なシーンの記憶を


日本的なサウンドは、過去の記憶から、日本的な記憶を引っ張り出してきます。





また、楽器経験の有無は、感動の有無の強い要因となります。


自分がハイトーンが出ないことに悩み苦しんだ人にとって、スパーンと響くハイトーンの音には強いあこがれ(惹きつける要因)があるのです。


ピッチに苦しめられた人にとって、透き通るようなクリアなサウンドは強いあこがれ(惹きつける要因)があるのです。



これもまた、記憶にリンクさせ、感動させる要因なのです。









音楽は、こうして昔から利用されてきました。



歴史的にも音楽は、儀式や呪術という形で利用されていました。





また、音楽はユダヤやキリスト教との結びつきも強く、賛歌にも用いられています。



また、音楽療法として、病の治療に音楽が使われていることも珍しくありません。



ユダヤ王サウルのうつ病を、ダビデという若者が竪琴で治したり、第二次世界大戦中に、米国の野戦病院では音楽療法を利用し、兵士の治癒を早めたりなどたくさんのエピソードが残っています。

遥か昔から、人類は音楽の持つ影響力に気付いていたのです。


人々を鼓舞し、恐怖させ、落ち着かせ、幸福にさせてきたのです。



音楽の力は、かなり強力なのです。


感動は作れる。
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HN:
鈴幕府
性別:
非公開
趣味:
吹奏楽、オーケストラ
自己紹介:
楽器歴はトランペット、ユーフォ、ファゴット、オーボエ、アルトサックス。
オーケストラ、心理学、芸術などの要素を取り入れ、新しく本格的な音楽を作る。また、チームワークを大事に一人一人がもっと輝く、情熱を傾ける、感動するための音楽を目指す。吹奏楽の楽しさを伝えます。
2013/01/20 13:08:15