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いろんな団体の演奏を拝聴していて、「おしい!」と思うときがあります。



演奏自体は、すごく緻密に作り上げてきているのに、なんだかピンと来ない、つまらない、感動しない。


どうも細部にこだわりすぎている。

まるで、豪華な装飾品を所せましと並べたように、一つ一つ目を見張る出来なのですが、全体を眺めたときに、「スゴかったよね!」しか感想がありません。

主張がなく、ストーリーもないのです。

このように、フレーズや曲の流れを感じられないと、曲は本来の価値を発揮しません。

パズルのピースのように、一曲を作る大事な要素なのです。



たいていの曲は、同じフレーズが繰り返されます、また少し形を変えてフレーズが各所に散りばめられている・・・という構造になっています。

なので、何か特殊な狙いがあるのでなければ、ひとつの曲を「一フレーズ」ごとにバラバラに独立させるような吹き方はあまり感心しません。


詩や物語の朗読でも同じことが言えます。

例をあげて説明しましょう。

たとえば




むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。



という文を朗読したとします。




これをバラバラに読んでしまうとどうなるでしょう?





むかし。 むかし。 あるところに。 おじいさん。 とおばあさん。 が住んでいました。




どうでしょうか?


意味内容を無視してブツ切りで読んでしまうと、聞き手は素直に物語の世界へ入っていくことはできないでしょう。


フレーズだって同じです。




ただ、誤解してほしくないのは、すべての音符と音符をつなげてスラーで吹けと言っているのではないということです。




例えば音符の間に休符があっても、音符がスタッカートなどの打ち込みであっても

できるだけ長くフレーズのかたまりを意識しなければなりません。


音量であり音色をであり、発音で、フレーズのかたまりを表現するということです。



たとえば



むかしむかしあるところ、おじいさんとおばあさんが住んでいました。



と「に」の音だけ周りと違う音量やトーン(音色)で吹いたらどうでしょうか?

たとえ音がつながっていたとしても、見事にそこでフレーズが途切れて聞こえることでしょう。


そこまで極端な吹き方は少ないでしょうが、たとえばフレーズの一部分を理由もなく強調して吹くようなケースもあります。



むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。




これでは、フレーズを意識できませんね。

何より不自然に感じると思います。



休符があっても、非常に短い音符の打ち込みであっても、フレーズを意識して吹いてみましょう。



それだけで、なめらかで自然な吹き方になっていきます。さらにフレーズを意識することで、オーケストラのように美しく格調高い演奏ができます。

あなたの楽器の表現力もぐっと上がることでしょう。



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HN:
鈴幕府
性別:
非公開
趣味:
吹奏楽、オーケストラ
自己紹介:
楽器歴はトランペット、ユーフォ、ファゴット、オーボエ、アルトサックス。
オーケストラ、心理学、芸術などの要素を取り入れ、新しく本格的な音楽を作る。また、チームワークを大事に一人一人がもっと輝く、情熱を傾ける、感動するための音楽を目指す。吹奏楽の楽しさを伝えます。
2013/01/20 13:08:15