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「あの指揮者が楽団の前に立つだけで、バンドの音が変わる」

「指揮者が目をやるだけで、奏者に緊張感、一体感が生まれ、響きが壁のように分厚くなる」

「指揮棒のひと振りでバンドの士気が上がり、鳥肌が立つような高揚感が出る」

そのような指揮者は確かに存在する。


そのような指揮者はいったいどんな魔法を使っているのか?



それは、その指揮者が音楽の持つ「本質」を捉えており、その本質を的確に奏者に伝える「影響力」を持っているということなのである。

ではその音楽の本質とは何かというと、①スコアと②テンポ、③質感
である。

そして、指揮者の影響力とは何かと言うことだが、一言で言うと
「説得力」である。


今回はこの説得力について考えてみたい。



指揮者の説得力とは「奏でられる音」と「論理」から生まれてくる。


「奏でられる音」で指揮者の価値が決定するのは言うまでもない。

当然ながらバンドから奏でられる音が美しいと、説得力があるのだ。

(指揮者としては少しでもバンドがストレスなく音を出せるように、わかりやすい指揮や、ブレスの統一を図る、イメージの統一を図るなどの工夫をしていたりするのだが)


次の「論理」も重要な要素だ。

こうすればこうなるという論理を徹底追及することで、非常に説得力のある文章や指導ができるようになるのである。


「息を十分に吸えていない」
      ↓
「十分な息が楽器に入っていない」
      ↓
「音が細く不安定になっていて、ピッチコントロールができていない」
      ↓
「ピッチが悪い」



このような徹底した論理の道筋を示せば、奏者も指揮者の意向を理解しやすい。

特にアマチュアのバンドでは、かなり具体的な指示が必要になるだろう。




指揮者にとって重要なのは、音源を聞いて、また、実際のバンドの演奏を聞いて、
「今、何が起こっているのか?」
「今、何をすべきなのか」を奏者に的確に伝えることなのである。


そうすることによって
指揮者と奏者の間に強い信頼関係(ラポール)のようなものが生まれ、雰囲気と環境を作るのだ。


指揮者に対するリスペクトや信頼感、畏怖・・・いろんなものが混ざりあった感情が指揮者のオーラを作る。


そして有能な指揮者に共通していえるのは、構想力が極めて高いことだ。

有能な指揮者は、今手がけている音楽の完成形がすでに自分の中にあるので、バンドの向かうべき方向が明確に見えている。
反対に結果が見えていない指揮者が率いると、バンドはどこに向かってよいかわからず低迷する。

完成形が見えているからこそ、ミリ単位の調節ができるのだ。

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HN:
鈴幕府
性別:
非公開
趣味:
吹奏楽、オーケストラ
自己紹介:
楽器歴はトランペット、ユーフォ、ファゴット、オーボエ、アルトサックス。
オーケストラ、心理学、芸術などの要素を取り入れ、新しく本格的な音楽を作る。また、チームワークを大事に一人一人がもっと輝く、情熱を傾ける、感動するための音楽を目指す。吹奏楽の楽しさを伝えます。
2013/01/20 13:08:15