2013/09/09 23:12:51
①ハイトーンだけを練習しても、一生ハイトーンは出ない
ハイトーンを単発の練習ではうまく出せたのに、1曲通して演奏すると、うまく出せなかった経験はないだろうか?
おそらくハイトーンを出せたときは唇を締め付け、アンブシュアを狭く、息のスピードを限界まで上げるのを基本フォームとして確立した吹き方になっていたと思う。
残念だが、この吹き方は実際の曲ではまったく使えないことが多い。
これは練習で身につけた吹き方と、普段吹いている吹き方が違うのが原因だ。
もっと具体的に言うと、その音は低音域の吹き方と根本的に別モノなのだ。
なぜなら低音と高音はつながっているからだ。
本当のことをいうと高い音を出せない人は、低い音も本当はうまく出せていない。
ためしに「高い音」と、「一オクターブ低い音」を交互にスラーもしくはテヌートで吹いてみよう。
うまくつながっただろうか?
高い音から低い音に降りてくるときに違和感がなかっただろうか?
高い音の方が音質がペラペラになっていないだろうか?
吹き方やアンブシュアが不自然に変わっていないだろうか?
確かに低い音に重心を置きすぎると、高い音が出しにくくなる傾向にはなる。
木管楽器の場合でも、高音を出しやすいリードは、低音域では頼りないリードだったりする場合が多い。
木管楽器にしても金管楽器にしても、高音域から低音域までだいたいカバーする、ほどほどのところがベターなのだ。
必ず楽器にとってふさわしいポイントが存在する。
全音域をまんべんなく狙える吹き方をめざそう。
②喉の形は「HO」、金管楽器はマウスピースもこだわろう
音が高くなるにしたがって、自然と口の形は「O」から「I」に、口はマウスピースに押し付けるように吹きがちだ。
極力お腹の支えで安定させ、これらのクセを解消させよう。
③遠い距離で人と話す習慣をつける
遠い距離で話す習慣が身につくと自然に腹式呼吸が身につき、よく通る声(音)が出せるようになる。
また、そのようなイメージを持つことで遠くに音が届くよう、体の方が勝手にチューニングされていく
近くにボールを投げるとき、遠くにボールを投げるとき・・・
当然筋肉の使い方は変わってくる。
これが声や楽器の場合息の使い方が変わってくる。
④最高音でも力まない 発音時の構えを除去する
力みを減らせば減らすほど、息漏れが減り、息は音に変わる。
お腹の支えを意識しながら、無駄な力を抜く「体の省エネ化」を図ろう
⑤極意は「脱力以外何もせずに待つこと」
高音を出す妨げになっているのが、体の構えや抵抗
それを丁寧に取り除いていき、素直な発音を心がける
⑥トレーニングを一度にやっても、全く効果はない
トレーニングは量ではない。
長く続けることが効果的だ。
⑦最終目標は抵抗値をゼロにすること
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